としや‘s ブログ

日々の学びや感じたことをアウトプットしていきます(^^)!

「私の教員人生Part3〜特別支援学校編〜」

暑い夏、コロナ禍の夏、皆さんいかがお過ごしでしょうか?私は今日から濃厚接触者としての隔離期間に入ってしまいました。初めての経験で、やはりなんだか出られない苦しさがあるのですが、この時間をいいものにできるよう、気持ちを切り替えていきたいです。

 

今回は「私の教員人生Part3〜特別支援学校編〜」です。

 

初任の年から夢・目標だった高校野球の監督になれた私。しかし、監督として、教師として、生徒の力を引き出す、より良い影響を与える、という考えや、確たる理想の教師像がない。夫として、家族のために、という思いが弱すぎる、そんな私が何かを成し遂げることもなく、教員生活8年目を迎えました。

 

繰り返しますが、私なりに「頑張っている、ベストを尽くしている」つもりでした。

 

そんな8年目、ある事情により監督を続けることが厳しくなり、ちょうど異動の年でもあったため、しばらく野球から離れることになりました。そして、私は移動先として当時あった「校種間交流」という3年間限定で他校種へ異動する制度での特別支援学校への異動を希望しました。

3年間、リフレッシュも兼ねながら他校種で学ぶのもいいんじゃないか、そして3年後にまた普通高校へ戻ればいい、そんな風に考えていました。ところが...。

 

他府県もそうかと思いますが、教員の異動はほぼ希望通りにはいかないもの。私も特別支援学校への異動は叶いましたが、その異動は普通異動。希望した「3年限定」ではなく、最低5年はその学校で務めなければならないものでした。その知らせを受けた時は、「マジか、5年か、でも5年後戻ればいいか」くらいに考えて、受け入れて気持ちを切り替えました。戻れる保証などないのに😅

 

そして、迎えた4月、初めて特別支援学校へ。普通高校とは違うシステム。職員会議でも「生単」「自活」など知らない言葉が多く、さらに肢体不自由児の学校だったため、嚥下やバイタル、などの医学用語もあり、俺は大丈夫なのか?と思ったりもしました。

 

正直、初任の年の研修で特別支援学校を訪問した時、学校の匂い、雰囲気を感じながら、私には縁のない所だ、と思っていました。俺には無理だろうな、とも。そんな自分が今、特別支援学校で働くことになり、車椅子の操作や生徒たちの健康状態、障がいについて学んでる。研修を受けながら、生徒たちと接しながら、何度も不思議な気持ちになりました。

 

1年目は中学一年生担当、2年目からは高等部に移り3年目からは進路担当になりました。

 

言葉での意思疎通が難しい生徒、食事等の介助が必要な生徒、いろんな生徒たちと過ごしました。生徒たちの純粋さや素直さ、頑張る姿に、いろんなことを学ばせてもらったのはもちろんです。ここでは簡単に語れない感じもします。なんか軽い感じになりそうで...。

 

このブログで一つ伝えるとすれば、私の中に障がいのある生徒・人がいるのが「普通」になったことは確かです。

 

どういうことか?

 

例えば、街中で障がいのある方を見かけた時、あるいはその方が何かに手間取っている時、皆さんはどう反応しますか?

「なんて声かけた方がいいのかな?」

「どうしたらいいのかな?」

と戸惑ったり、もしくはすぐに

「手伝いましょうか?」と言ったり...。

 

絶対とは言いませんが、今の私なら、「少し様子を見る」可能性があります。どうするのかな?と。

 

間違った伝わり方になると困りますが、障がいがあるから、助けなければ、何かしてあげなければ、と決めつけなくなった、と思います。

 

例えば、身体が不自由な生徒が、鉛筆を車椅子の下に落としてしまった。その場合、すぐに拾ってあげるんですね。何も考えず。でも、それって本当にその生徒のためになっているのか?

 

拾ってあげるのが当たり前(教師側)=拾ってもらうのが当たり前(生徒側)

 

お願いもせず、お礼も言わず、それを当たり前と思うのは違うよね?

 

ということを教わったりもしました。全ての生徒にそうするのではなく、障がいの程度によって、自分でできることがあるなら、それは自分やってもらう、やれるように接する。それがその生徒の将来の力になるよ、と。

 

なので街中で障がいのある方を見ても、様子を見て、「どうかしましたか?」とか「取りましょうか?」という声かけをするかな、と思います。

 

それともう一つ。これは妻にも言われたのが、「普通に接するよね」です。

どういうことかというと、使う言葉や態度が「特別」ではないんです。支援学校にいると当たり前になるのですが、障がいのある方と接したことがない場合、優しい言葉を使わないといけないのか?とか、どんなふうに話せばいいのかな?障がいのある方だから、と考えたりしますよね。

でも、支援学校で日々生徒たちと過ごしていると、もう何もかも「普通」なんです(当たり前かもしれませんが)。言葉遣いも態度も。冗談言ったり、叱ったり。な〜んも変わらないんです。普通高校と。障がいがあるからって関係ないぜ〜、みたいな😅

それが正しかったのかはわかりませんが、少なくとも私はそうしてきて、いい意味で、障がいのある方を見ても「特別」には感じなくなった気がします。障がいのある人がそこにいる。それが「普通」になったんだと思います。

 

ということで、今回は前回より長くなってしまいましたので、この辺で。

まだ支援学校のこと半分しか語ってない...😅

 

ということで、次回も支援学校での経験を語ると思います。

 

今日も読んでくれた方がいるのなら、ありがとうございます🙇‍♂️

 

ではまた次回‼️🌈